J-NET市場 ( ジェイネットしじょう )とは?

J-NET市場とは、通常の競争売買市場に次ぐ第二の市場のこと。大阪証券取引所が1999年に設立した。売買立会によらずに大阪証券取引所の上場銘柄の売買を行う。取引できる証券は、市場第一部、第二部およびヘラクレス上場の株式、ETFREIT、ベンチャーファンド、カバードワラント、優先出資証券、出資証券など。また、現物取引の取引区分としては、単一銘柄取引、バスケット取引、終値取引及び自己株式取得取引という4区分を設けている。

1998年12月に当時の証券取引法が改正され、1つの証券取引所が2つ以上の有価証券市場を開設することが可能になったことが設立の契機となっている。設立の目的は、投資家の取引コストの削減、即時一括執行、匿名性等のニーズに応えることである。売買立会によらない取引を銘打っているため、大阪証券取引所の売買立会時間よりも取引可能な時間が拡張されている。

2003年から「事前公表型のJ-NET市場における自己株式取得取引」という制度を導入している。相対取引に特化したJ-NETの利点を生かした制度であり、買注文が買付会社の注文に限定され、他の買注文が入らない。そのため、確実に自己株式を買い付けることができる。

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