大証ヘラクレス ( だいしょうヘラクレス )とは?
大証ヘラクレスとは、大阪証券取引所(大証)に開設されていた、新興企業を主な対象にした株式市場のこと。2010年にジャスダックと統合された。上場企業社数1,005社、時価総額は約8兆8,000億円となった。新興市場ではアジア最大規模となった。
2001年に米国ナスダック市場と大証との提携のもと「ナスダック・ジャパン」が開設されたが、市況低迷を理由に2002年にナスダックが提携を解消。その後、大阪証券取引所が名称をニッポン・ニュー・マーケット-「ヘラクレス」として、単独で市場運営を継続した。ナスダック撤退により新規上場企業が減っていたが、2007年11月時点では170社を超える上場会社があった。ヘラクレス市場には、市場性や事業規模によって異なる3つの形式(数値)基準のうち、いずれかをクリアした企業の分別である「スタンダード」と、一定水準以上の数値基準をクリアした企業の分別である「グロース」の、2つの基準で上場が可能となっていた。
新興企業向けの株式市場としては他に、ジャスダックNEO、東京証券取引所のマザーズ、名古屋証券取引所のセントレックス、札幌証券取引所のアンビシャス、福岡証券取引所のQ-Boardなどがある。