東証マザーズ ( とうしょうマザーズ )とは?
東証マザーズとは、業種に関係なく、高い成長が見込まれる企業を上場対象にしている、東京証券所が1999年より運営している新興株市場。
上場に際して、財務数値に関する基準や事業年数などの制限は設けられておらず、初期段階のベンチャー企業や赤字の企業でも上場できる。企業の概要や事業・設備の状況などを記した「業績上場申請のための有価証券報告書」の提出もする必要がない。また、上場審査が東京証券取引所一部、二部の半分である1ヵ月半程度のため、迅速に上場することができ、一部、二部同様、オークション形式で取引され、高い流動性も確保されている。上場基準が緩い一方、既存の市場よりも高い情報公開を求めている。法廷開示の他、四半期業績の公表や会社説明会の開催を年2回以上行うことを義務づけており、投資家が事業計画などを理解する機会をより多く提供している。また、最低500単位以上を公募し、新たに300名以上の株主を募集することも条件になっており、より流動性が高い売買が行われるよう配慮されている。
新興企業向けの株式市場としては他に、ジャスダック、ジャスダックNEO、大阪証券取引所のヘラクレス、名古屋証券取引所のセントレックス、札幌証券取引所のアンビシャス、福岡証券取引所のQ-Boardなどがある。
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