清算分配金 ( せいさんぶんぱいきん )とは？
清算分配金とは、株式会社が清算を行ったのちの残余財産の売却金から発生したお金のこと。株式の持分に応じて、株主に分配される。その分配されたお金のことも合わせて意味する。企業を清算した場合と、株式譲渡によって売却した場合では、株主に渡る手取額が異なるために要注意。企業を清算した場合には、負債と資本を差し引いた清算所得に対して税金がかかるほか、清算分配金自体にも税金がかかるため税負担が大きい。また、土地の更地費用などが発生する他、設備や備品、在庫などは、簿価で取引するのが難しい状況が多いため、清算分配金が少なくなる傾向にある。一方、株式譲渡によって売却した場合は、時価総資産から負債を引いた額が株式譲渡額、そこから取得原価としての資本金を引いた額が株式譲渡益となり、それにキャピタルゲイン課税される。手取り額が減ることばかりではなく、株式譲渡時に営業権をみることができる場合は、株主の手取額が増える場合もありえる。