ナスダック指数 ( ナスダックしすう )とは?

ナスダック指数とは、NY市場と並ぶアメリカの代表的な株式市場のこと。National Association of Securities Dealers Automated Quotationsの略。もともとは全米証券業協会(NASD)が1971年に開設したコンピュータによる売買システムのことだが、現在ではこのシステムを使った株式市場全体を指す。当時は世界初の電子株式市場として世界の注目を集め、その後自動取引システムを導入し、多くの企業が集まり世界第3位に入るまでに成長した。

ナスダックはニューヨーク証券取引所に比べ、公開基準が比較的緩やかで、ベンチャー企業などの重要な資金調達の場となっている。またマイクロソフトやインテルなど米国を代表するようなハイテク企業が取引されており、高成長企業の市場というイメージが強いとされている。

日本でも2000年にNASDとソフトバンクは、大阪証券取引所と提携し、ナスダックジャパンを設立。ベンチャー企業の育成が期待されたが、市場は伸び悩み、24時間取引の是非やシステム上の問題などもあってわずか2年後に提携を解消した。そのためナスダックジャパンの名称は消えてしまったが、ニッポン・ニューマーケット「ヘラクレス」と改め、ナスダックジャパンに上場した会社の株主や、投資家は引き続き売買を行っている。

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