全米証券業協会 ( ぜんべいしょうけんぎょうきょうかい )とは?
全米証券業協会とは、米証券業界の規制や認可を行っている機関のこと。英語表記のNational Association of Securities Dealersを略してNASDと呼ばれる。
NASDは、アメリカ合衆国にある証券ディーラー、ブローカー、投資銀行のほとんどが加盟している機関で、投資家保護の観点から、証券業者が守るべき市場慣行のルールを作る、店頭市場における証券業務に関する不公正な行為に、必要に応じて制裁を加えるなどの活動を行なっている。
1938年に成立した改正証券取引所法によって発足した。1971年から店頭銘柄のマーケットメーカーの気配を自動的に表示するシステム”NASDAQ”を公開した。1994年のNASDAQ市場における談合をきっかけにNASDの組織改革が叫ばれるようになり、1996年に業界の自主規制を専門的に行う部門NASD-Rと、NASDAQ市場の管理運営を行う会社Nasdaq Stock Market, Inc.が設立された。2007年7月にはNASD-Rが、ニューヨーク証券取引所の規制部門と合併して、Financial Industry Regulatory Authorityが設立された。なお、日本にも同様の団体として、日本証券業協会が存在する。
関連用語
- 証券会社 【securities company】
- NASDAQ 【National Association of Securities Dealers Automated Quotations】
- IR 【インベスターリレーションズ】
- 株式 【stock】
- 銘柄
- 投資家 【invester】
- NISA 【少額投資非課税制度】
- 市場 【マーケット】
- 口座開設
- 債券