API比重 ( エーピーアイひじゅう )とは?
API比重とは、アメリカ石油協会が定めた、石油の比重表示法のこと。1952年アメリカで公認され、世界中の石油業界で広く用いられている。なお、アメリカ石油協会の英語表記は、American Petroleum Instituteであり、略称はAPIである。
原油のなかでも比重が軽いものは、ガソリンや軽油といった高級製品を多く精製できるため、高値で取引されることが多い。API比重は通常の比重と大小を逆にすることで、直感的に原油の価値を表せるようになっている。このため、API比重が大きい原油ほど価格も高く、小さい原油ほど価格は低い。API比重で原油を分類すると、26度以下が特重質、26度から30度が重質、30度から34度が中質、34度から39度が軽質原油、39度以上が特軽質原油とされる。
製油所は、重く割安な原油を多く処理できるほど、原料費が掛からず競争力が高い。したがって、一定期間に処理した原油のAPI比重を加重平均した「平均API比重」によって、製油所の効率性を表すことができる。平均API比重の使用で油田から取れる原油の性質も数値として表せる。
関連用語
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