株価PKO ( かぶかピーケーオー )とは?
株価PKOとは、政府の介入によって株価の下落を食い止める政策のこと。「PKO」とは「Price Keeping Operation(株価維持政策)」の略で、国連のPKO(平和維持活動)をもじった和製英語である。バブル崩壊後の日本で株価下落を食い止めるために実施された。
具体的には、郵便貯金や年金などの公的資金を株式市場に投入して、株価を下支えする。また、株式の売却を抑制したり、新規株式公開(IPO)を規制するといった手法も用いられる。日本では、バブル崩壊後の1992年に公的資金の株式組み入れ制限が撤廃され、その後の数年間で政府主導による株価を下支えを狙った株式購入が複数回行われたとされる。しかし、PKOは正常な株価形成を歪め、株式市場の低迷を長引かせた要因になったと考えられている。
2015年の6月から7月にかけて起こった中国の株安では、上海証券取引所の株価指数が1カ月で約3割下落した。中国政府は、株価下落を食い止めるために、信用取引の規制緩和や政府系ファンド、証券会社による株式の買い支え、大株主の株式売却の禁止、IPOの停止など、さまざまな株価対策を打ち出しており、日本が過去に実施したPKOとの類似性が指摘されている。
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