日本銀行 ( にほんぎんこう )とは?
日本銀行とは、日本の中央銀行のこと。1998年に施行された日本銀行法に基づき、主に銀行券の発行、物価の安定を図ることで国民経済の健全に発展させること、決済システムの円滑で安定した運行を確保し、金融システムを安定させることを目的としている。
日本銀行の金融政策の基本的な方針は、政策委員会による金融政策決定会合という会合で決定される。ここでの決定に基づき、金融市場で公開市場操作を行い、市中に流通する通貨量を調節することで金利を調節している。
また、金融経済情勢や金融市場、制度などについて調査、分析を実施しており、さまざまな調査結果を発表している。毎月1回発表している金融経済月報では景気の良し悪しを判断するなど、経済と金融の情勢に対する基本的な見解が示されている。
日本銀行の政策委員会は、1名の総裁、2名の副総裁、6名の審議委員からなる。いずれも任期が5年で、経済や金融に高い識見を持つ者の中から選ばれており、両議院の同意を得て、内閣が任命する。
日本銀行は、1882年に公布された日本銀行条例に基づいて設立された。日本銀行条例は1942年に廃止され、日本銀行法が施行された。日本銀行法は1998年に全部改正されている。本店は東京都中央区に置かれており、全国に32の支店、14の国内事務所、7の海外事務所を有している。
関連用語
- 金融機関 【banking facility】
- 金利 【money rate】
- 銀行 【bank】
- マネタリーベース 【monetary base】
- 金融政策
- 中央銀行 【central bank】
- 公開市場操作 【オペ】
- ECB 【欧州中央銀行】
- Fed 【連邦準備制度】
- 日銀総裁