ベーシックインカム ( )とは?

ベーシックインカムとは、国が国民に対して、継続して一定額の所得を与える政策のこと。国民の年齢、所得、資産、就労意思にかかわらず、生活をしていく上で最低限必要となる程度の金額を全国民に給付するもの。ベーシックインカムの考え方は18世紀末ごろからあったとされているが、実際に導入された国はない。1980年代以降ヨーロッパで実現に向けての議論が起こっており、日本でも導入を主張する政党などがある。

ベーシックインカムを導入する代わりに、年金、雇用保険生活保護といった社会保障を廃止し、煩雑な事務をなくし、人件費を下げるなどのメリットがある。社会主義的ないわゆる大きな政府を目指すものではなく、小さな政府を目指したものであるといえる。

また、ベーシックインカムが保障されていれば、企業が雇用調整をすることが容易になる、国民が自らの意思を尊重したかたちで労働環境を選びとることが可能になるなどのメリットがあり、新たな産業の創出を促進することにもつながるとされる。

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