産業 ( さんぎょう )とは?

産業とは、事業所において社会的な分業として行われる財貨やサービスの生産、提供にかかわるすべての経済活動のこと。農業や小売業、製造業はもちろん、病院や宗教、福祉や公務、教育なども含まれ、営利的・非営利的活動にはとらわれないが、家庭内においての生産、サービスなどの提供は含まれない。財務省では統計するにあたり、「日本標準産業分類」が公表されている。大分類,中分類,小分類及び細分類からなる4段階に構成されていて、大分類19,中分類97,小分類420,細分類1,269(2002年改訂時)となっている。また、産業分類については経済学者が各論を論じているが、産業を大きく3つに分類する場合、イギリス人の経済学者 であるコーリン・クラークの産業分類が広く用いられている。それによると、「第一次産業」とは、自然に働きかけて採取、狩猟を行う農業、牧畜、林業、水産業のこと。「第二次産業」とは、製造業、建設業など、工業生産、また、第一次産業の生産品を材料にした加工業や地下資源を採取する鉱工業などのことで、電気、ガス、水道業も含まれている。また、「第三次産業」とは、情報通信業、金融業、運輸業、小売業、飲食店なども含めたサービス業や塾などの教育、公益事業など、非物質的な生産業で第一次産業や第二次産業に含まれない全業種のこと。

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