PTS ( ピーティーエス )とは?
PTSとは、証券取引所ではなく、証券会社の電子情報システムを使用して行われる証券売買方式。米国ではECN(電子証券取引ネットワーク)と呼ばれ、1960年代から盛んに取引が行われている。また、ニューヨーク証券取引所とアーキペラゴの合併、NASDAQによるインスティネットの買収等、競争力強化のための融合が活発化している。日本では、取引ニーズが多様化していることを背景に有価証券の取引所集中義務等が緩和され、1998年12月に金融庁により認可された。当初、機関投資家向けの債券取引を中心にPTSが開設されたが、このシステムを利用してマネックス証券のマネックスナイター、松井証券の夜市など、株の夜間取引を取り扱うネット証券会社も現れた。これらのPTS取引は証券取引所が通常行うオークション方式とは異なり、マーケットメイク方式や取引所の終値が取引価格になり株価が変動しない方式がとられてきた。このため、私設取引所での株取引を見合わせる投資家も多く、PTS市場拡大の妨げになっていた。そこで2005年にはPTSにおいて、オークション方式による取引価格決定方法が可能になり、現在ではカブドットコム証券が国内で唯一オークション方式を採用している。
関連用語
- 証券会社 【securities company】
- 夜間取引 【ナイター取引】
- ネット証券 【オンライン証券】
- 銘柄
- 証券 【corporation securities】
- 新規株式公開 【IPO】
- NISA 【少額投資非課税制度】
- 指値注文
- 市場 【マーケット】
- JASDAQ 【ジャスダック】