箇所付け ( かしょづけ )とは？
箇所付けとは、ダム、道路整備や農業土木など公共事業の予算、補助金について、地域の個別事業に具体的な数字を割り当てること。行政執行の透明性を確保するため、予算が成立した後、国土交通、農林水産など各省が箇所付けを発表する。
箇所付けは、自治体からの陳情がほとんどであり、道路や河川の堤防、橋の工事などの公共工事が多いが、自治体にとっては国からの予算が必要であるため、与党の有力政治家や族議員がたよりにされていた。
箇所付けが発表されると、各省庁に陳情した結果が数字として表れるため、政治家たちの腕のみせどころであるとも言える。箇所付けの情報は、政治家はもとより、自治体や、見積もりを出すゼネコンなど建設業者も早く知りたい情報であるが、公表までは内密な情報となっている。