ゼネコン ( )とは?

ゼネコンとは、土木、建築、道路などのあらゆる建設工事を請け負い、必要に応じて専門業者に業務を割り振って、工事全体の取りまとめを行う業者のこと。

英語の「General Contractor」の略語であり、「総合請負業者」という意味である。

社内に設計、施工、研究の3部門を有しており、各部門の専門業者の複合体とも言える。ゼネコン自体が工事を行うわけではなく、施工はサブコンと呼ばれる下請けの専門業者が行うことがほとんどとなっている。ゼネコンの大きなメリットは、設計、施工、研究を同時進行できるため、建設途中での図面の変更が可能なことである。しかし、設計と施工を同じ会社内で行うため、線引きが不明瞭になりかねないという欠点もある。

また、ゼネコンの中でも売上が1兆円を超える上位5社は、規模が圧倒的であることから「スーパーゼネコン」と呼ばれる。公共事業など大規模な建設事業を請け負うことが多いが、入札過程での談合が明るみに出ることもある。

同名の業種は海外にも存在するが、海外では設計と施工で分業体制をとるのが通常であることから、設計と施工と合わせた総合的な建設を請け負うのは、小規模な会社が小規模な工事を請け負う場合に限られる。そのため、日本のゼネコンの形態は世界的に見ると異例である。

関連用語

索引