天下り ( あまくだり )とは?
天下りとは、国家公務員や地方公務員が退職した後、政府関係機関、独立行政法人、公益法人、民間企業などの要職に就くこと。政府関係機関、独立行政法人、公益法人への天下りは各官庁が承認することで可能になり、民間企業への天下りは離職時に属していた機関からの申し入れがあり、人事院が承認することで可能になる。
官僚による天下りは批判の対象となることがある。独立行政法人、公益法人、民間企業に天下りをした官僚が高額な退職金を二重に得ることにつながること、行政を実施する上で公正さが欠ける恐れがあるといった問題点が批判の対象になっている。
また、中央官庁に籍を置きながら都道府県の地方自治体に派遣されることも天下りといい、退職後の天下りとは区別されている。地方自治体への天下りは、地方政治を統制する目的で実施されるという見方と、中央官庁が地方自治体の要職に就くことによって、地方自治体の行政能力を高めるという見方をすることができる。