社会保険労務士 ( しゃかいほけんろうむし )とは?

社会保険労務士とは、社会保障制度に精通し、人事・労務・年金に関しての専門家のこと。

厚生労働大臣が実施する年1回の国家試験である「社会保険労務士試験」に合格し、2年以上の実務経験をつみ、かつ全国社会保険労務士会連合会の社会保険労務士名簿に登録されている人のことをさす。

受験資格があり、短大・高等専門学校卒業以上であることや、行政書士有資格者であるなど、確認が必要。1968年に制定された社会保険労務士法に基づき、事業の健全な発達と労働者の福祉向上をめざしている。

主な業務は、労働基準法や雇用保険法、じん肺法など50以上の法律を取り扱い、専門知識を用いて各企業の状況に応じた人事・労務管理のアドバイスを行うこと。また、出産育児一時金や社会保険・労働保険の加入手続き、厚生年金保険の月額算定基礎届け、月額変更届けなどの手続きの代理・代行業務や、賃金・退職金規程などの書類作成、解雇の相談指導などを行う。

企業には65歳まで再雇用の努力が求められていたり、女性の職場進出、多様な勤務形態など企業も労働者も様々な希望があるため、社会保険労務士の役割は大きくなってきている。さらに、老後の年金や介護の相談にも応じている。

独立開業するよりも、会社と顧問契約をして月々報酬をもらうという人が多い。

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