日本債券信用銀行 ( にっぽんさいけんしんようぎんこう )とは?
日本債券信用銀行とは、日本にかつて存在した3行の長期信用銀行のうちの一つ。通称は「日債銀」。1957年、旧朝鮮銀行の残余財産をもとに、長期信用銀行法にもとづく銀行として設立された。当時の名称は「日本不動産銀行」であり、不動産担保金融と中小企業向けの融資を目的としていた。中小企業の経営体質改善に大きく貢献し、日本の高度経済成長を支えた。
1973年の石油危機以降の不況で経営が傾いたため組織改革を実行し、債券発行銀行としての性格を強めるとともに、名前も「日本債券信用銀行」に改称した。1980年代には金融自由化の流れに乗る形で国際化を進め、同時に国内外で積極的に融資を行った。
バブル崩壊以後は、バブル期の積極融資のために多額の不良債権を抱えた。公的資金が投入され、海外からの完全撤退など、経営再建策も講じられたが、一方で不良債権隠しのための粉飾決算も行われた。同じ長期信用銀行であった日本長期信用銀行と同様に、1998年に破たんが認定され、国有化されることとなった。2000年にソフトバンクを中心とする投資グループに譲渡され、営業を再開した。2001年には商号を「あおぞら銀行」と改め、2006年には普通銀行に転換した。
関連用語
- 銀行 【bank】
- 金融機関 【banking facility】
- 預金保険機構 【DICJ】
- 日本長期信用銀行 【長銀】
- 長期信用銀行 【long-term credit bank】
- 新生銀行 【Shinsei Bank】
- 金融債
- 不良債権 【nonperforming loans】
- 整理回収機構
- 会社設立