市場介入 ( しじょうかいにゅう )とは?

市場介入とは、主に通貨価値の安定や市場の乱高下の防止を目的としての中央銀行による外国為替市場への介入を言う。正式には外国為替平衡操作という。市場介入は財務大臣の権限のもとに行われるが、日本では財務大臣の代理人として日本銀行が財務大臣の支持にしたがって為替介入を実施する。通常、日本では市場介入を行う際に日本銀行による綿密な為替相場動向の分析が行われ、日本銀行から提供された情報に基づいて財務省が市場介入の判断を行う。近年では2003年に景気の維持のために20兆円のドル買い介入を行った。

その他の市場介入のスタイルとして委託介入がある。これは東京市場が開いていない時間に緊急事態が発生して介入を必要とする場合に、海外の通過当局に対して介入の実施を委託するものである。

また、数の国が同時に外国為替相場に介入することを強調介入という。協調介入は為替相場のバランスの取れた状態の維持やインフレの防止を目的として行われることが多い。

ただし、市場介入や委託介入、協調介入は市場に大きな影響を与えるため実施は慎重に行われている。

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