宙に浮いた年金 ( ちゅうにういたねんきん )とは?

宙に浮いた年金とは、誰のものか分からなくなってしまった5,000万件以上の年金記録のこと。1970年代に年金記録の電子化が本格化し、漢字の読みを確認せずにカナを入力するなど、ずさんな管理体制であったことに加え、国民年金と厚生年金で制度ごとに管理してきたのを、1997年から1人1つの基礎年金番号で管理することになり、統合する段階で完全に名寄せができなかったことから宙に浮いた年金が発生した。

宙に浮いた年金は民主党議員の追求によって2007年2月に明らかとなり、年金記録の問題が同年7月の参議院選の争点のひとつとなり、参議院選の結果与野党が逆転する原因ともなった。

宙に浮いた年金が明らかになった後、社会保険庁では5,000万件以上の名寄せ作業を実施し、その結果をねんきん特別便という通知書によって、被保険者に通知したが、名寄せすることが困難な記録は1,975万件あったとされている。

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