仮払消費税 ( かりばらいしょうひぜい )とは?
仮払消費税とは、企業会計上の貸借対照表で使用される勘定科目で、流動資産の部の仕訳のひとつ。消費税の原則課税の事業者が商品仕入れ時に払う消費税を、仮払消費税の勘定科目へ計上する。ただし、消費税の経理処理方法として「税込方式」をしている場合には、この勘定科目は使用しない。決算時には、仮受消費税と仮払消費税を相殺することになり、その際に未納付の消費税額が算出された場合には、流動負債の部の未払消費税等の勘定科目へ計上する。貸借対照表のルールであるワンイヤールール(1年基準)にのっとり、納税額が確定した後の来期には納税されることを見越して固定負債ではなく、流動負債になっている。仮払消費税の具体的な仕訳の例としては、商品仕入代金が10,500円(内消費税500円)であった場合、借方科目には仕入10,000円と仮払消費税等500円、貸方科目には買掛金10,500円の2項目が計上される。