世界恐慌 ( せかいきょうこう )とは?
世界恐慌とは、世界的規模のひどい不景気を指す。最初の恐慌は、クリミア戦争の終結とともに穀物価格が急落したことにより、1857年に起こった。しかし現在では、特に1929年ニューヨーク株式市場での株価大暴落を発端とした事態を指す場合が多い。アメリカでは、第一次世界大戦後、重工業の発達などに伴う商品の大量生産や、農業の機械化による過剰生産が進んだ。しかし1929年10月24日(暗黒の木曜日)にニューヨーク株式市場で大量の株が売りに出され、株は大暴落した。10月29日(暗黒の火曜日)には株式取引所の機能が停止するまでとなった。これに相次ぐ異常気象による農業不況が重なり、商品が大量に売れ残るようになった。多数の企業が倒産し、自殺者は11人、失業者は2000万人ともいわれている。この大恐慌は、世界各国に広がった。日本では、1927年にすでに金融恐慌が起こっていたが、世界恐慌の打撃を受け昭和恐慌として深刻化し、失業者が街にあふれた。この恐慌の解決策として、植民地を持っていたフランスとイギリスでブロック経済、アメリカではルーズベルト大統領がニューディール政策を行った。
関連用語
- 金本位制度
- ブロック経済 【block economy】
- 暗黒の木曜日
- ニューディール政策 【新規まき直し政策】
- 返済猶予 【モラトリアム】
- バブル崩壊
- Fed 【連邦準備制度】
- 管理通貨制度
- 市場 【マーケット】
- 失業者