シカゴ商品取引所 ( シカゴしょうひんとりひきじょ )とは?

シカゴ商品取引所とは、アメリカ合衆国のシカゴにある、とうもろこしや大豆といった穀物の世界最大の先物取引所。世界の先物価格の形成に強い影響力を持つことで知られている。穀物だけでなく、金や銀などの貴金属や、アメリカ国債などの金融商品先物も取引される。

英語名称は「Chicago Board of Trade」で、略して「CBOT」とも呼ばれる。1848年に設立され、アメリカでは最も歴史のある市場である。シカゴはもともと周辺地域の穀物の集散地であったことから、穀物取引に強みを持つ取引所として発展した。穀物相場の世界的な基準である「シカゴ相場」はシカゴ商品取引所で決まっており、穀物メジャーやエネルギー企業の関係者だけでなく、一般の投資家からも注目されている。とりわけ、バイオマス燃料への注目が高まっている昨今では、穀物がしばしば投機の対象となり、穀物相場の存在感も増している。

2008年には、同じくシカゴにあるシカゴマーカンタイル取引所を運営するCMEグループに買収され、両取引所をあわせて世界最大のデリバティブ市場が誕生した。シカゴ商品取引所とシカゴマーカンタイル取引所はどちらも先物商品を扱うが、買収された後も区別して取引が行われている。

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