先物取引 ( さきものとりひき )とは?
先物取引とは、ある商品を現時点で定めた価格で将来の一定期日に取引するという契約のことを指す。そして、対象とした商品の現時点での価格と将来の期日においての差額で収益をえようというものである。投資の対象となる商品は、金や農産物、石油や株価指数など幅広い。
例えば、100トンの大豆を3ヶ月後に120万円で購入するという契約を結んだとする。もし3ヵ月後に大豆の値段が130万円になっていたとすると、本来ならば130万円払うべきところを120万円で大豆を購入して即座に同じ大豆を130万円で販売することができるので、差し引き10万円の得となる。このように、将来の相場の動向を予想して契約を結ぶことで収益を上げるのが先物取引である。
また、先物取引では予め決定した期日まで待たなくても自分にとって都合の良い価格のときに商品の転売・買戻しを自由に行うことができる。その際の決済では商品の値動きによる差額の授受のみで行われる。
もともと穀物生産などのリスクをヘッジするために誕生したもので、一般的にはリスクの高いものと考えられている。商品の総代金の5-15%という少ない資金で投資を行うことができる、投資対象が身近なもので豊富な判断材料があるといった特色があり、投資手法の一つとして定着している。
1620年代にはじまった大阪の堂島米会所が世界初の商品先物取引と言われている。
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