国債 ( こくさい )とは?
国債とは、国家が資金を調達するために発行する債券のこと。国債には償還期限と利率が定められており、購入者はこれに応じた利息を受け取ることができる。償還期限の満期を迎えると、国債発行した金額である元本を受け取ることができる。発行された後、市場で売買することもできる。国債は国家への投資であることからリスクが低く、投資家からの人気が高い債券となっている。
日本の国債には利払いや償還額に応じて、利付債、割引債、物価連動債に分かれている。半年ごとに固定された利子が支払われ、償還時に額面金額が支払われる固定利付債、半年ごとに市場金利に合わせた利子が支払われるものが変動利付債、額面以下の価格で発行され、償還時に額面金額を受け取ることができるものが割引債、金利は固定だが元本と利息が全国消費者物価指数に連動して増減するものが物価連動債となっている。さらに償還時期が15年以上先のものは超長期国債、10年のものは長期国債、2年〜6年のものは中期国債、6ヵ月のものは短期国債と呼ぶ。
発行体である日本政府の目的によっても分類することができる。道路、住宅、港湾といった社会資本を建設するためのものが建設国債、歳入の不足を補うためのものが赤字国債で、他にも交付国債、財政投融資特別会計国債、借換国債、個人向け国債がある。