アベノミクス戦略特区 ( アベノミクスせんりゃくとっく )とは?
アベノミクス戦略特区とは、アベノミクスで規制緩和の導入が検討されている特区のこと。東京、大阪、名古屋の三大都市が中心となっており、「高度規制改革税制改革特区」とも呼ばれる。2013年4月に政府が開催した産業競争力会議で提案された。地域を限定して規制改革や税制措置を行い、その地域への国内投資や外国企業の進出を促すことを目標としている。
東京では、海外で医師免許を取得した者に対し、一定の医療行為が許可されるほか、営業時間が規制されている都営交通機関を24時間運行することなどが提案されている。さらに、都心や臨海地域の容積率、用途規制の緩和を促し、都市機能の集積を進めることも検討されている。大阪では「イノベーション特区」を指定し、法人税の大幅引き下げを行うほか、公立学校の運営を民間開放するなど企業が活動しやすい環境を整える。名古屋では公設有料道路の運営権の売却や、航空宇宙産業の法人税の減税、ハローワークの地方移管や民間解放などが検討されている。
また、戦略特区の中心となる三大都市以外にも「農業拠点特区」の設立が検討されており、中部圏では農業生産法人への大口出資の制限規制を緩和し、そのほかの地域においても労働時間の規制緩和を行うことなどが提案されている。