経済特区 ( けいざいとっく )とは?
経済特区とは、経済発展のために法的・行政的に特別な地位を与えられている特別地域のことで、主に、中国が対外開放政策に伴って、外資導入や技術導入を目的に1979年に設置した特別区域のことをいうことが多い。中国の他にもフィリピン、韓国、マレーシア、シンガポールなどでも、外資優遇措置などの政策をとっている経済特区が設置されている。また、日本の中にも「沖縄経済特別区」などの設置もある。中国では広東省にある深セン(シンセン)・珠海・汕頭、福建省の廈門(アモイ)の4特区に加え、1988年に特区に指定された海南島、大連など14の沿岸部も追加で設定されている。進出する外国企業に対する輸出入関税の免除、所得税の3年間の据え置きなどの優遇措置を実施するとともに、賃金や人事管理制度の改革、企業の経営自主権の保障など経済体制改革の試みが実施されている。経済特区の設置が、中国経済を飛躍的に成長させるスタートになったといえる。