EPA ( イーピーエー )とは?
EPAとは、特定の国や地域の間で、経済の幅広い分野における相互の連携を強化することを目的とする協定のこと。
自由貿易協定(FTA)の中心となる要素である関税の削減や撤廃、あるいはサービス業の規制撤廃に加えて、人的交流の円滑化、投資ルールや知的財産制度の整備など、貿易以外の幅広い分野で協定を結ぶ。そのため関税の削減や撤廃、サービス業の規制撤廃に協定を絞るとFTAとなり、それらの貿易を超えた内容が加わるとEPAとなる。
多国間交渉のため、合意を形成するのに時間を要する世界貿易機関(WTO)よりも短期で成果が出るため、世界規模で締結例が増加している。
2008年5月現在で、日本が発行済み、もしくは発行予定のEPAはメキシコ、シンガポール、マレーシア、チリ、タイ、インドネシアの6つである。ちなみにインドネシアとは2008年7月に発行予定となっている。また、署名済みのものは東南アジア諸国連合(ASEAN)、フィリピン、ブルネイの3つである。加えて、オーストラリア、インド、ベトナムなど5つの国と地域とも交渉を行っている。
関連用語
- 自由貿易協定 【FTA】
- TPP 【環太平洋パートナーシップ協定】
- 関税 【tariff】
- 東アジア地域包括的経済連携 【RCEP】
- 貿易
- 日本オーストラリア経済連携協定 【日豪EPA】
- 税関 【customs】
- WTO 【世界貿易機関】
- NAFTA 【北米自由貿易協定】
- ASEAN 【東南アジア諸国連合】