預金封鎖 ( よきんふうさ )とは?

預金封鎖とは、政府が銀行に預けられた国民の預金を封鎖し、引き出しを制限すること。預金に対する財産税を課税する場合や、過度なインフレを抑制する目的で実施される。

国内の銀行業務を停止して取引を完全に凍結したり、1人あたりの引き出し額の上限を定めることで、預金の引き出しを制限し、残高の一部を財産税として強制的に徴収する。なお、預金封鎖と並行して新通貨への切り替えを実施し、手元にある旧通貨を銀行に預けるよう促して、課税逃れを防止することもある。預金封鎖の実施により、政府の膨大な債務を財産税の徴収で帳消しにしたり、通貨の流通量を制限することでインフレを抑制するといった効果がある。

日本では1946年2月、GHQの指令により政府が「金融緊急措置令」を施行して、預金封鎖を実施した。敗戦後の急激なインフレを抑制することや、政府の債務を財産税で返済することに加え、財産税の徴収により財閥などの富裕層と一般層との格差を是正するなどの目的があった。

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