コンツェルン ( )とは?

コンツェルンとは、いくつかの異なった産業部門に属する諸企業が、金融機関や持ち株会社を中心に、各種産業部門の独立企業が集中した状態を指し、企業連携、企業結合とも言う。企業は法的な独立性を維持することはできるが、実際は中心となる企業、銀行によって支配されるため、経営の独立性は低い。コンツェルンは、産業企業がその中心部となり生産的・技術的観点から形成される産業資本型コンツェルンと、銀行がその中心部となり産業上の関連を超えて形成される金融資本型コンツェルンとに分けられる。一般に、金融機関を裏づけとした後者のほうがより強力な形態であると言われる。また、コンツェルンは、個別企業の独立性を認めながら形成されるカルテルや、特定の産業部門内においてのみ形成されるトラストなどより強力なものであり、最も発展した独占の形態であるといわれる。

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