独占 ( どくせん )とは?
独占とは、ある財の生産者が市場に一者しかおらず、その生産者が市場を占めていること。また、一者ではなく少数ある場合を寡占という。例えば日本では、ビール市場が寡占状態にあるといえる。独占や寡占の状態にある市場は不完全競争の状態にあり、売り手側に価格支配力がある。
また、売り手の数ではなく、買い手が一者であった場合を買い手独占と呼ぶ。例えば特定の自動車メーカーが使うパーツなどは、その自動車メーカーによる買い手独占という状態になる。
独占禁止法では、競合事業者の事業活動を支配したり、排除したりすることで独占状態を保つ私的独占を禁じている。カルテルや入札談合などによる私的独占や不当な取引制限、トラストによる合併や株式取得などの企業結合規制などがなされている。