私的独占 ( してきどくせん )とは?

私的独占とは、ある財の市場を一者によって占める独占という状態のうち、一者によって他の事業者の活動を支配もしくは妨害することで、独占状態を維持するための措置を講じること。私的独占は独占禁止法により規制されている。

事業者が競合する他社の株式を取得することで、他の事業者の活動を制約する方法を支配型私的独占といい、事業者が自社製品を不当に低価格で販売し、他の事業者を市場参入できないようにすることを排除型私的独占という。日本でこれまで私的独占となる事例がみられており、公正取引委員会によって排除措置命令や勧告がなされている。

一方、故意ではなく、規模の経済などの理由によって自然に独占状態になることを自然独占という。自然独占の状態では、完全競争市場が維持されていれば独占禁止法の対象にはならない。

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