規模の利益 ( きぼのりえき )とは?

規模の利益とは、生産規模が拡大され、産出数が増加することに伴って、一単位の製品やサービスを産出する平均費用が、低下すること。同時に、生産量の増加によって固定費用の負担が分散されるため、生産以外の機能でも、規模の経済は発生するとされる。

発生要因としては、生産量が増加しても固定費が変わらない、あるいは必要とする労働量がさほど増加しないことなどがある。

また規模の経済は分業を高度化させ、専門化を促進させる。この理由としては、生産量が増えたことで、従業員が従来よりも活動の関心を限定することができ、専門性の高い技術を身に付ける可能性が高まることが挙げられる。また熟練労働者には高い賃金を要するため、それなりの生産量がなければ、それを補えないという側面もある。

加えて、規模の経済は、特定の業界内において利益を出すことのできる企業数の上限を決める要因にもなる。

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