金融相場 ( きんゆうそうば )とは？
金融相場とは、不景気時に上昇する株式相場のこと。不景気時には一般的に株価が値下がりする傾向にあるが、一部の相場では逆に株価が上がるという現象が起きる。
金融相場が起こる背景には、不景気で設備投資を手控えた企業等が、余剰資金を株式投資にまわすために、株式市場に大量の資金が投入されることになる。不景気時は、多くの企業で業績が悪いため、業績を基準に投資判断することが難しくなる。そこで通常は値動きが重い低株価の大型株などが投資の対象となり、鉄鋼株や造船株などが大きく株価を上げることがある。
景気が上向き、企業の設備投資が盛んになってくれば、金融相場は終わりを迎える。金融相場に対して、好景気時に企業の業績が上がるに伴って、株高になることを業績相場という。