授権資本制度 ( じゅけんしほんせいど )とは?

授権資本制度とは、株式公開会社での経営者の権利のひとつで、発行可能株式総数の範囲内であれば、資金調達の必要に応じて株式発行できる制度となっている。

会社に資金調達の必要が生じるたびに、株主総会を開き新株発行を決定していれば迅速さが失われ、経営効率が悪くなることから、この制度が導入された。新株を発行することで既存株主の持ち株比率が下がったり、株価の下落をもたらす可能性があるため、発行可能株式総数をあらかじめ決めておくことで既存株主の利益を守っている。

会社設立時は発行可能株式数の4分の1以上を発行することが規定されている。所有と経営の分離がなされている大規模の株式公開会社では取締役会が株式発行の決定権を持っているため、発行株数の上限があらかじめ定められている。

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