投入係数 ( とうにゅうけいすう )とは?
投入係数とは、生産物を1単位生産するのに必要な生産要素の投入量のことで、各産業が生産のために使用した原材料の投入割合のこと。産業連関表の列(タテ)方向に表されている費用構成に着目したもの。求め方は、投入係数=各産業の原材料投入額÷各産業の生産額。投入係数を産業別に求めて一覧表にしたものを投入係数表という。産業連関表をもとに、投入係数表がつくられ、これをもとに逆行列係数表を算出することができる。投入係数が固定されているとすると、投入係数表から「各産業の生産額」や「各産業の投入額」がどれくらい必要かを計算することができる。投入係数を使うと、ある産業に生じた需要が生産技術的関係(投入係数)に基づいて次々と各産業の生産を誘発していく様子がよく分かり、ある産業から生じた経済活動への刺激が、波紋が広がるように各産業へ次々に直接・間接の波及効果を及ぼすことがわかる。