外貨準備高 ( がいかじゅんびだか )とは?
外貨準備高とは、中央銀行など国の通貨当局が所有している公的な流通性の高い外貨建て資産。個人や外貨準備企業など民間が所有する資産は含まれない。内訳は、外貨資産(外国債券、外国証券、外貨建て定期預金など)、SDR(IMFの特別引き出し権)、IMFリザーブポジション、金の4種類である。これらの準備された資産は、輸入代金の決済や対外債務の返済といった役割の他、主に為替変動による為替レートの急変を防いで円滑に貿易を行うために準備される。また、外貨準備高は為替制度に大きく左右されており、アジアがその上位を占める。これは、輸出に依存した経済のため、自国通貨が上昇することを懸念するためであり、現在日本は中国に次いで外貨準備高が高くなっている。日本の場合、日本銀行と外国為替資金特別会計が外貨準備を保持しており、米国債などの外国証券が4分の3を占めている。円高抑制のため、ドル買い、円売りを行うと外貨準備高は増し、逆の場合には外貨準備高は減少する。外貨準備高の発表は財務省が毎月行っている。
関連用語
- 為替介入
- 米国債 【米国財務省証券】
- USD 【ドル】
- 外為特会 【外国為替資金特別会計】
- 金本位制度
- 不胎化政策 【非胎化政策】
- IMF 【国際通貨基金】
- 日本銀行 【BOJ】
- 国際収支 【balance of international payments】
- SDR 【特別引き出し権】