基軸通貨 ( きじくつうか )とは?

基軸通貨とは、国際間の決済や金融取引に広く使用される通貨のこと。一般的に現在では米ドルを指す。

「基軸通貨の条件」としては、①国際間の貿易、資本取引に広く使用される決済通貨であること、②各国通貨の価値基準となる基準通貨であること、③通貨当局が対外準備資産として保有する準備通貨であることがある。

また、「基軸通貨としての機能」を果たすには、①通貨価値が安定していること、②高度に発達した為替市場と金融資本市場を持つこと、③対外取引規制がないことが必要とされる。

歴史的には、英ポンドや米ドルが基軸通貨とされてきた。英ポンドは19世紀以降、基軸通貨として機能してきたが、第2次大戦後はブレトンウッズ体制の下に、米国が各国中央銀行へ米ドルの金交換を約束したことなどを背景に、米ドルが名実ともに基軸通貨となった。

また、将来的にはユーロが米ドルと並ぶ基軸通貨へ発展するとの予測もある。現在でも米ドルが基軸通貨としての地位を保っているが、近年では非常時の準備通貨として外国政府がユーロを保有する比率が高まっており、米ドルの影響力が低下していく兆候も見受けられている。

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