単元株 ( たんげんかぶ )とは?
単元株とは、一定の数の株式をまとめて1単元とするとき、その株式のことをいう。株主は一単元につき1個、株主総会における議決権を認められる。1単元あたりの株式数(単元株式数)は1000株以下とされ、その数は企業が自由に決めることができる。なお、単元株式数は会社の定款に定められる。1単元に満たない株式のことを単元未満株式といい、単元未満株には議決権が認められない。1株につき1個の議決権を認めると、1株の株主にも株主総会の召集通知と添付書類を送付せざるをえず、企業にとっての事務コストは非常に高いものとなる。そのため、本来1株しか持たない株主にも認めるべき議決権を、経済的合理性という面から制限するのがこの制度である。1単元を1000株とする企業が多いが、近年では、単元株式数の引き下げも多く見られる。これは、個人投資家に株式を購入してもらうことで、株式の流動性の上昇や敵対的買収に対する防衛を狙ったものと考えられる。