休眠預金 ( きゅうみんよきん )とは?

休眠預金とは、長期間にわたって取引がなく休眠状態となっている金融機関の口座、または預金のこと。一般的には10年以上放置されている預金のことをいう。日本では毎年500億円前後の休眠預金が積み上がっているとされ、公的な財源として公益性のある事業に活用することが検討されている。

長期間取引のない口座は、銀行の場合は商法上5年で、信用金庫などは民法上10年で預金者の権利が消滅すると決められいる。また、各銀行では、全国銀行協会のガイドラインに従い、取引がないまま10年以上が経過して、預金者と連絡がとれない預金などについては、一旦、利益に計上している。ただし、実際にはその後も預金者の申し出があったときには、払い戻しに応じるなどの運用が行われている。

毎年800億から900億円の休眠預金が発生しているが、多くが1万円以下の小口の預金であり、解約する手間などから預金者が申し出るのは4割程度にとどまり、500億円前後が金融機関の利益となっている。そのため、本来、公益のために活用するべき資金だとして、金融機関から預金保険機構に移管したうえで、NPO法人などに配分することなどが検討されている。

関連用語

索引