バンクローン ( バンクローン )とは?

バンクローンとは、銀行が企業に融資した際の貸付債権のこと。また、その貸付債権を用いた金融商品流通市場で取引される担保付き貸付債権を指し、一般的な債券と比べて利回りが高く、企業が破綻した場合の弁済順位も高いことが特長。

複数の銀行がシンジケート形式で融資するローンとなり、おもに投資適格未満に格付けされた企業への融資を対象としている。信用力が低い分、金利は高めに設定されており、投資適格債券や国債などと比べて高い利回りが期待できるほか、万が一、企業が破綻した際には、担保により弁済が優先されるため、元本の回収率が高まる。また、金利の上昇時には資産価格は下落するものの、変動金利のため金利収入が増加するといったメリットがある。一方、企業破綻などの信用リスクが高いことに加え、取引量が少なく流動性が低いことがデメリットとなっている。

日本ではバンクローンの流通市場は未発達だが、米国ではバンクローンの市場規模がREITを上回るまで拡大している。また、日本国内でも、米国のバンクローンを対象にした投資信託商品が販売されている。

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