キチンサイクル ( )とは?
キチンサイクルとは、株式の市場用語で、景気循環モデルのひとつのこと。在庫循環、短期循環ともいわれる。不景気と好景気の景気循環が約40ヶ月前後ごとに順番に訪れるケースのことを言う。企業は景気の行き先がよくなると、生産を増やし在庫を蓄積する。その結果、徐々に生産が落ちて次第に景気が悪くなるという、在庫投資の活動周期に重ね合せることができるという考え方。景気循環モデルには、キチンサイクルの他に、10年弱ごとに訪れる「ジュグラーサイクル」、約20年ごとに訪れる「クズネッツサイクル」、長期循環ともいわれ、50年前後ごとに訪れる「コンドラチェフサイクル」などがある。ジュグラーサイクルの中にキチンサイクルが通常2つ(時には3つ)含まれている。キチンサイクル、ジュグラーサイクル、クズネッツサイクル、コンドラチェフサイクルの4つの波が一度に上昇に転ずることを「ゴールデンサイクル」という。