その他有価証券評価差額金 ( そのたゆうかしょうけんひょうかさがくきん )とは?
その他有価証券評価差額金とは、企業会計上、バランスシート(貸借対照表)で使用される勘定科目の、純資産の部の仕訳のひとつ。
企業会計上では、持合株式や事業遂行上長期に保有している有価証券などは、売買目的や、満期まで保有して額面金額で償還されるのを待つもの、また、子会社や親会社の株式とは区別され、「その他有価証券(投資有価証券)」といわれる。その他有価証券(投資有価証券)は、金融商品会計基準(時価会計)を適用した場合、決算期の期末には時価評価され、貸借対照表の固定資産の部の「投資その他の資産」に時価で計上することになる。また、簿価と時価との差額(差損益)も、損益計算書に計上するのではなく、貸借対照表のその他有価証券評価差額金の勘定科目へ計上する。その際、計上する含み損益の額は、有価証券を売却したと仮定した場合の税金分を加減した税効果会計を適用した額になる。