繰延税金負債 ( くりのべぜいきんふさい )とは？
繰延税金負債とは、企業会計上、バランスシート(貸借対照表)で使用される勘定科目の、流動負債の部の仕訳のひとつ。
流動資産や流動負債に関連する繰延税金負債を計上する。
企業会計上と、課税所得計算上(税法上)では算定方法が違う
ために「資産」や「負債」の額が両者で異なってしまうことが
ある。税法上の課税所得が、会計上の課税所得より多くなると
きに使用する。
また、会計上は当該期に認識すべき税額が、税法上は将来の期
に認識されてしまうという時差も影響し、考慮するために仕訳
られる。
この場合、実際に支払った税金が、本来支払う税金より少ない
ため、将来的には支払わなくてはならないために、流動負債の
部になっている。
ただし、将来加算一時差異がない場合や、事業休止などで将来
の課税所得が生じない場合は、繰延税金負債の計上はないこと
になる。