FATCA ( ファトカ )とは?

FATCAとは、外国の金融機関に対し、米国人の口座情報の報告を求める米国の法律のこと。米国の市民や法人が外国の金融機関を利用し、租税を回避することを防止する目的でつくられた。2010年3月に成立し、2014年7月より適用が開始された。

日本を含む米国外の金融機関は、外国金融機関(FFI)として米国の内国歳入庁(IRS)への登録を行い、米国での納税義務がある市民や法人の口座情報を報告することが求められる。なお、実際に米国人の口座があるかどうかは関係なく、米国外のすべての金融機関が対象となる。一方、FFIとして登録を行えば、金融機関が受け取る米国源泉の所得に対する30%の源泉徴収が免除されるというメリットがある。

原則として、米国外の金融機関は、IRSと個別にFFI契約を締結する必要があるが、日本の金融機関の場合、日米当局の共同声明によって、FFI契約を締結せずにIRSへ登録を行うことが可能となっている。

関連用語

索引