適時開示 ( てきじかいじ )とは?
適時開示とは、上場企業が投資家の判断に影響する情報を適切な時期に開示すること。自身の判断と責任で投資を行う投資家に対し、市場の公正性と信頼を確保する目的で、証券取引所のルールにより適時開示が義務づけられている。開示されるのは、上場企業自身や子会社、親会社についての業務や運営、業績に関する情報で、証券取引所のホームページや報道機関などを通じて投資家に提供される。
具体的には、有価証券報告書や四半期報告書が公表される前に決算短信を公表すること、業績予想の修正や代表取締役の移動があった場合にプレスリリースなどで発表することが適時開示にあたる。もし不適正開示があったと取引所が認めたときには、上場契約違約金を請求されることがある。
投資判断材料の提供を促す制度には、適時開示のほかに法定開示があり、有価証券報告書や四半期報告書、臨時報告書などの提出がこれにあたる。変化の激しい経済情勢下では法定開示だけでは不十分であることから、適時開示が重要視されている。
関連用語
- IR 【インベスターリレーションズ】
- 投資家 【invester】
- 重要事実
- 臨時報告書
- 有価証券報告書 【有報】
- コーポレートガバナンス 【企業統治】
- 企業
- EDINET 【Electronic Disclosure for Investors’ NETwork】
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