連邦取引委員会 ( れんぽうとりひきいいんかい )とは?

連邦取引委員会とは、米国の独立行政組織のひとつで、同国における独占禁止法(反トラスト法)および消費者保護法を管轄している。カルテル独占、企業結合などの企業の反競争的行為のほか、消費者に対する不公正または詐欺的な行為を取り締まる。1914年に、連邦取引委員会法により設置された。日本における公正取引委員会にあたる。

大統領が任命した5人の委員によって構成され、同一政党に所属する委員の上限は3人までとなっている。また、任期は7年で、不法行為を除いては罷免されることがなく、職権行使の独立性が認められている。企業などに独占禁止法に違反する疑いのある行為が認められた場合、FTCは審査と審判手続を行い、審決として企業に排除措置を命じることが可能。なお、FTCの審決に不服がある場合には、裁判所に審決取消訴訟を提起することになる。

2000年代に入ってからは、FTCは消費者のプライバシー保護に関しても積極的な提言や法執行を行っており、おもにインターネット企業のプライバシーポリシー違反などを取り締まっている。

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