輸出戻し税 ( ゆしゅつもどしぜい )とは?

輸出戻し税とは、国内の輸出企業に還付される仕入れ分の消費税のこと。消費税法では、商品を海外に輸出した場合、仕入れにかかった分の消費税が払い戻される仕組みになっている。

消費税は最終的に商品を購入した消費者が負担する税金となっており、生産、流通、販売の各段階にある企業は、それぞれの販売時に徴収した消費税から仕入れ時に支払った消費税を差し引いた額を納税している。しかし、輸出した商品は消費税が非課税となるため、輸出企業は販売時には消費税を徴収しない代わりに、仕入れ時に支払った消費税額を税務署に申告し、還付を受けられる。

輸出戻し税として還付される額は大きく、年間の消費税収全体の約20%が輸出企業に還付されている。ただし、業者間の力関係などによっては、仕入れ時に単価から消費税分を買いたたき、実際には下請け企業が消費税を負担しているケースがあり、その場合、輸出を手がける大企業にとって輸出戻し税が利益になっているという指摘もある。

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