転換社債 ( てんかんしゃさい )とは?

転換社債とは、所有者が一定期間内に発行企業に対し請求すれば、あらかじめ定められた条件で、その発行企業の株式に転換することができる社債のこと。これに対して、一般の社債のことを普通社債という。転換社債の価額はいくつか種類があるが、100万円券が一般的。

転換社債は株式に換える権利がついているので、普通社債の安全性と株式の投機性を併せ持っているのが特徴。ただし、その転換社債の信用リスク(債務不履行などが起きる可能性)が高いと判断された場合は、下落に歯止めがかからないこともある。

転換社債の購入者は、株価が転換価格を上回れば社債を株式に換えて市場で売却したり、あるいは転換社債のまま売却することで値上がり益を得られることになる。転換権を行使すると社債がなくなるため、再び社債には戻せない。また、株価が転換価格を下回ったままであれば、満期まで持ち続けて利息償還金を受け取れる。

一方、発行会社にとっては、株式への転換が進めば償還金を返す必要がなく、利子負担だけすむというメリットがある。また、株式に転換できる権利が付いているため、利率を普通社債より低く設定できる場合が多い。

いままで転換社債と呼ばれていたが、商法が改正され、2002年4月1日以降新たに発行されるものは「転換社債型新株予約権付社債」と呼ぶようになった。

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