超予算モデル ( ちょうよさんモデル )とは?
超予算モデルとは、予算を事業に合わせて変化させ、より現実に即した財務目標を設定し、企業の柔軟で戦略的な経営を目指す新しいビジネスモデル。1998年にイギリスでBBRT(Beyond Budgeting RoundTable)という組織が欧州を中心とした約60企業で作られ、この超予算モデルの提唱が始まった。
BBRTは従来の予算管理型経営モデルの問題点を以下のように定義している。まず、予算編成には非常に多くの時間やお金がかかるが、それに見合う大きな価値を生むことがない。また、株主の利益を概して忘れがちであり、予算によってあらゆる期間が決定されてしまうため企業の硬直性が生まれる。結果的に、予算を事前に決めてしまうことによって革新的な戦略が阻害され、企業内全体を考えての情報共有が遅れる要因にもなる。あらかじめ作られた業務予測を守ることを経営の目標にするのではなく、競争の中で変化する状況に合わせた目標を更新し続けて事業戦略を練り直す必要性が産学共同で提言されている点が注目されている。