賞与引当金 ( しょうよひきあてきん )とは?

賞与引当金とは、企業会計上のバランスシート(貸借対照表)で使用される勘定科目の、流動負債の部の仕訳のひとつ。企業が従業員などに賞与を支払うために、当期の労務提供に対応する金額を見積もり、翌期に支払う賞与の額を見積り計上するための勘定科目である。賞与引当金を計上する対象者は、使用人や使用人兼務役員であり、役員や期間が定められている日雇者や臨時雇い者は対象外である。1998年の税制改正において、賞与引当金制度は廃止され、2002年度までは経過措置がとられていた。ただし、税法上廃止になった賞与引当金であるが、企業会計上では負債性引当金ともいわれ、記載しなければならない項目となっている。賞与引当金は、将来必ず支払われる債務であるため、期間損益の計算上必要であるという考えからである。会計上の賞与引当金繰入額(会計上の費用)は、税務上の損金とはならないので、繰入額の全額を税務申告書上加算する必要がでてくる。

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